2014(H26)年度

新人選手権

決 勝

 

京都橘 × 北嵯峨

 Set-2

 

開催:2015(H27)2月15日(日)

会場:口丹波勤労者福祉会館


▶Set-1   ・・・・


第2セットが始まろうとする頃、雨は本降りとなり、気温も上がらないまま・・・

館内は試合の熱気とは裏腹に、ヒンヤリと冷え切っています。

第2セットに入ると、それまで違和感のあった「ウルトラマン」も見慣れてきて、風格と威厳まで感じるようになりました・・・


第1セットの興奮冷めやらぬ中、いよいよ第2セットのホイッスルが館内に響きます。

この得点掲示板の写真、ワタシが間違って掲載しているワケではございません・・・

掲示板係りが「第1セット」のまま使っているので、まるでこの試合が「第1セット」のように思われるでしょうが、この写真は間違いなく「第2セット」のモノですッ!

それに「サーブ矢印」も一方を向いたままですネェ・・・

「京都橘」の勝ちポーズは、今までと変わりなく短く「ヤッタァ~」です。

もしかすると「絶対女王」として、相手チームへの配慮があるのかもしれません・・・

「京都橘」の「7番」のスパイクを2枚ブロックで何とか阻止・・・

何度見ても「4番」のジャンプサーブは迫力がありますッ!

そして“迫力”だけではなく、狙った場所に確実に打ち込む正確さもあるのです。

「京都橘」の「7番」の強烈なスパイクを何とか処理した「北嵯峨」は、反撃に出ます・・・

そして「北嵯峨」は同点に持ち込んだのです。

「北嵯峨」の応援団は、床を踏み鳴らしながら大声援を送っています・・・

「京都橘」の攻撃を封じて、相手を翻弄した「北嵯峨」は、ついに逆転ッ!

逆転した「北嵯峨」応援団からは、言葉にならない絶叫が響いていますッ!

逆転されたことで闘志に火が着いたのか、「京都橘」の攻撃はさらに激しさを増します。

その背中に殺気を感じてしまうほど、本気モードの「京都橘」・・・

そんな本気モードの「京都橘」にも決して屈しない「北嵯峨」は、再び同点へと持ち込みます。

そして「北嵯峨」が逆転・・・


「ギャ~、頑張れぇ~、その調子~ッ!」

 

もう、「北嵯峨」応援席からは、悲鳴にも似た声援が飛び出します。

しかし、「京都橘」は、決して慌てることなく「7番」のスパイクで再び同点へ持ち込みました。

 

そして得点した「7番」は、誇らしげにサーブへと向かいます。

昨日、太陽が丘で見た「北嵯峨」と、ここにいる「北嵯峨」は、ホントに同じ「北嵯峨」なのか、

っと思わせるほど、自信に満ち溢れた姿でプレーしています。

 

興奮状態の応援席からは「その調子、その調子ッ!」の声が飛んでいます。

しかし「京都橘」は、そんなに簡単に突き放せる相手ではありません・・・

培われた伝統と厳しい練習に裏付けられた実績は、やはり本物なのでしょうッ!

これが「北嵯峨」の新しい「勝ちポーズ」です・・・

準決勝では、その片鱗を見るにすぎなかったのですが、ここへきてようやく、その全貌を明らかにしてくれました。

ん~、これからの「北嵯峨」は、このスタイルなのか、っと期待させる「ポーズ」ですッ!

またしても同点・・・


応援席からは・・・

「気持ちで負けるなヨォ~、オレがついてるぞぉ~ッ!」

そんなセリフが、ダミ声で飛び出しています。

追いつかれても、逆転されても、決して冷静さを失わない「京都橘」・・・

やはり、最終的には精神的な強さが勝敗を分けるのでしょうかッ!?

「ここで離されるなヨォ~ッ!」

「北嵯峨」の応援席からは、さらに大きな声援が送られます。

「さすが」と言うべきなのか、「京都橘」の猛攻は続き、ついに3点差・・・

それでも決して諦めない「北嵯峨」は、食い下がります。

興奮した応援団が次第に前へ前へとセリ出してくるので、点数掲示板が見えませんッ!

やはりお互いに頂点を目指して汗を流してきたチームだけあって、ハラハラ・ドキドキの展開が続けられています。

観戦している我々にとって、試合中盤でのシーソーゲームというのは、心臓に悪いモノです・・・

ワタシなど血圧が上がって手が震え、涙は出るし鼻水は垂れる・・・

この先、いったいどうなるんだぁ~、っと心の中で叫んでしまいます。

自陣の焦りを押さえるタメか、相手のリズムを絶つ意味なのか、ここでタイムが入りました・・・

これまでの例で、タイム明けに得点する確率が高い「北嵯峨」・・・

チョッと期待して、応援団は大声を張り上げています。

「さぁ、落ち着いてぇ~、慎重にぃ~ッ!」

思わず、そんな言葉を叫んでしまったワタシです。

スパイクしたのは誰だぁ~、主審で見えない・・・

でも、「北嵯峨」が得点したぞぉ~ッ!

しかし、このままズルズルと引き下がる「京都橘」ではありません。

特に終盤のタタミ込みが上手い「京都橘」には、シッカリと対応しなければなりません。

ついに「京都橘」は、20点台にのせました・・・

たとえ終盤になろうとも決して諦めない「北嵯峨」は、気持ちでは負けていませんッ!

やはり終盤の強さは「京都橘」の特徴かもしれません・・・

この時点での2点差は大きい。

巻き返しを願って「北嵯峨」応援団はさらに大きな声援を送っています。

ついにマッチポイントを迎えた「京都橘」・・・

あぁ・・・ プッシュボールがブロックの上をゆっくりと超えていく・・・

観客席からはタメ息とも悲鳴ともつかない声が飛び交います。

「あぁ・・・」


「あッ!?」

「誰か、誰か、拾ってぇ~~~~~~ッ!?」

「北嵯峨」応援団から、絶叫がコートに向けられます・・・

以上のような結果で、「京都橘」が「北嵯峨」を破り、優勝いたしました・・・


今大会に優勝された「京都橘」の皆様には心よりお歓びを申し上げます。


また、準優勝の「北嵯峨」の皆様のご健闘には本当に感動いたしました。

これからも、我々バレーボールファンを熱くさせるプレーを期待してやみません・・・

 

なお、皆様の気迫あふれるプレーを間近で拝見できましたことに心より御礼を申し上げますと共に、これからも怪我などをされぬよう、さらに頑張っていただき、頂点を目指していただきたいと願っております。

 

本日は本当にありがとうございました・・・


▶Set-1   ・・・・